避難経路の確認について
家族で話し合いました!〈地震の場合〉


大きな地震が起き指定避難所に避難することになったことを想定して、中学3年生と小学6年生の子どもも含めて、「避難経路の確認」について家族全員で話し合いました。

面倒くさがりで、渋々話し合いの場についた子どもたち……
言葉で「避難経路の危険を確認したい」と説明しても、なかなかピンと来てくれません。
そこで利用したのが、「VRを使用して疑似体験できる防災地震動画」!

YouTubeで検索し再生すると、ただ動画で見るだけでなく、人間の動きに合わせて見える範囲が変わっていき、まるで自分が体験しているように感じられます。

今回視聴したのは、「防災教育VR「B-VR(ビーバー)」(外部サイトへリンク)という、東京消防庁のホームページにあるVR動画です。

子どもたちは最初こそ再生している携帯電話を左右に動かして面白がっていましたが、動画内で地震が発生しさまざまな事態が起きてくると、真剣な眼差しで見入っていました。

我が家は以前、静岡市にある「静岡県地震防災センター」(リンク)へ行って「地震体験装置」に乗り、大きな地震の揺れを体験したことがあります。
子どもたちはVR動画を見た時にその時のことを思い出したようで、「大きな地震の最中は立っていることもできないよね…」とつぶやいていました。

その後、「避難経路を確認しよう」の【避難経路を考える時に注意したいポイント】に気をつけながら、実際に避難経路を歩いて危険な箇所がないか確認しました。

「このブロック塀や家は、古いから倒れてきそう」
「この足場に使われているパイプも危ないよね」
「瓦やガラスが上から落ちてくるかもしれない」
「切れた電線が水溜まりに触れていたら、感電しちゃうかも」
子どもたちは次々に危険と思う場所を見つけていきました。



市街地の場合、倒壊や落下物などの建物の影響を受けやすいので、建物の近くから離れることが最善です。
しかし立っていられない程の大きな揺れの場合、どう避難したらいいのでしょう?


調べる中で見えてきたことは、「すぐに身を守る行動に移すことが大事」ということでした。
緊急地震速報が鳴ったり揺れを感じたりしたら、すぐに建物から離れてカバンや上着などで頭を守ること。
その数秒の行動が命を守ることになると知り、避難経路だけでなく通学路でも子どもたちと練習してみました。

古い石垣の上の傾斜地や神社の鳥居や灯篭、店の看板など。
通学路まで範囲を広げてみると避難経路にはなかった危険個所がたくさん見つかりました。また同じ道でも、行きでわからなかった危険が帰りに見つかることもありました。
危険を確認する際は、見る方向を変えるのも大切なことですね。
そして、子どもたちと危険な場所を見つける度に、地震の揺れを感じたらどこに避難したら良いか考えました。

「ここに空き地や駐車場があるよ」
「隣の家は瓦屋根だから、なるべく離れよう」
「場所を決めたら、頭をバックや服で守ってね!」


何度か繰り返すうちに、子どもたちは危険をすぐに見つけ出し、避難行動に移れるようになっていきました。
普段歩いている道路も、被災時には割れたり盛り上がったりして危険なものになるかもしれません。
親も子も今回の経験を通し、危機意識と行動力を持つことが出来た気がします。

今回は外出時の避難行動を練習しましたが、地震はいつどこでやってくるかわかりません。
「今ここで地震が起きたらどう避難行動を起こせばいいのかな」と日頃から意識し、わからないことは少しずつ調べて知り、できれば練習しておくことで、いざという時に慌てずに行動に移すことができると思います。
皆さんも、まずは子どもたちと一緒に避難経路を歩き、危険を見つけて避難行動の練習をしてみてくださいね!